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「怡土・高祖城落城記」販売開始
著者の岩森道子さんは、北九州市在住。転勤が多い父親の仕事の関係で、生まれは山口県下関市だが、実家は前原市井原の安養寺(あんにょうじ)。中学時代は糸島で過ごし、高校からは再び糸島を離れていた。
今回の小説『怡土・高祖城落城記』は、ときどき糸島に帰省した折、高祖城に関する書物が目にとまり、小説にしようと決めたという。小説を書き始めてからは、芥川賞や三島由紀夫賞の候補にも選ばれたほか、いくつもの賞を獲得。次の題材を探していたところだった。
いろいろと調べていくうちに、高祖城最後の城主の娘「輝姫」が、現在の志摩町野北に落ち延び、魚売りになった話や、登場する人物らの名前の中に、現在の幼なじみとも同じ姓も多いことなどから、「今ある私たちの命は、父祖たちが経験した激しい戦乱の中からこぼれ落ちたもの」と感じ、平和の大切さをこの本で訴えようとしたという。
内容は、悲劇のヒロインともいえる「輝姫」が、原田家の様子や高祖城の築城から落城までの出来事を自分の口で語っていくというストーリー。サイズはB6判、本文180ページ。定価1800円(税別)。
販売は糸島新聞社(322)2220のほか次の各書店、大石金石堂サンリブ前原店(323)2659、福岡金文堂前原店(321)1110、同志摩店(327)5260、積文館書店前原店(322)6151で取り扱っている。
「自らは黙して語らない高祖城! そこを舞台に繰り広げられた城主・原田氏をめぐる戦国興亡史が今、岩森道子さんによって繊細な筆致で活写された。度重なる戦乱は、兵士だけでなく、戦場と化した村々や住民に甚大な犠牲を強いた。それにつけても、行間の随所にうかがえる平和へのメッセージは、読むものに共感を与えてやまない」
伊都国歴史博物館・西谷正 名誉館長
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